英語教本 91-1

昨日、本屋で語学のコーナーを見て回っていたところ、『茅ヶ崎方式 月刊英語教本』(http://chigasaki-press.com/)というブックレットが置いてありました。前から表紙は見ていたと思いますが、中を見てみようという関心が及んだのは初めてでした。
茅ヶ崎方式」うんぬんは僕にとってどうでもいいのですが、記憶に新しいニュースが適当な分量で20本弱納められていて、時事的な表現が英字新聞とは異なり、読みやすい文章で書かれているところに惹かれて購入しました。税抜き800円。
ラジオ英会話の文章はどうしても会話体なので、書き言葉が日常的に吸収できていないという意識がありました。僕は、受験英語の長文問題と洋書との中間に、長い間位置していると思うのですが、徐々に洋書の方に近づきつつあるものの、あと一伸びが足りてない状況です。そこのところをどう埋めるか、その工夫が必要なのですが、気軽に取り組めて挫折感を伴わない素材が適しているように思いました。
ということで、気が向いたときに読むので続くかどうかわかりませんが、書き言葉として気になる表現をピックアップして覚えます。
アテネ五輪閉幕の話題から。

Japanese women athletes won nine of the 16 gold medals, five in judo, two in wrestling and each in swimming and the marathon.

日本選手が獲得した16個のメダルのうち、女子選手が9個を獲得したという文意。"nine of the 16 gold medals"というのは9/16という分数表現を彷彿とさせる。この"of"の使い方をしっかり覚えておこう。
その後は分母が16から9に変わる。"5/9 + 2/9 + 1/9 + 1/9 = 9/9"。これら分子の数は、最初の"nine"と文法的には同格だろうか。つまり"nine of the 16 gold medals"の内訳を次のコンマ以降並べている。"nine of the 16"を省いて、多少文意は削がれるが、次のように書くこともできるだろう。

Japanese women athletes won five gold medals in judo, two in wrestling and each in swimming and the marathon.

最後の"each in swimming and the marathon"の"each"の使い方が僕にはできそうもない。これはくどく言うと"one in swimming and one in the marathon"ということだろうか。これは数学の分配法則がイメージされる。表現の正確性を犠牲にすれば、"1×(swimming and marathon)"。この"1"が"each"かな、と思う。「イチ」、「イーチ」と覚えよう。
疑問は、女子選手の獲得した金メダルの数がアルファベット表記なのに対し、日本選手全体の獲得数がアラビア数字で表記されていること。また、"swimming"は冠詞が付かない一方、"the marathon"と定冠詞が付いている部分が気になる。