携帯型電子辞書メーカーリンク集

買うのはまだ先になると思いますが、id:riariaさんの詳細なレビュー(id:riaria:20041005)や、id:yurin1968さんからいただいたコメント(id:tzy:20041022)やこちらも充実のレビュー(id:yurin1968:20040920)から刺激を受けて興味を持ったので、携帯型電子辞書について調べてみました。僕は同じメモに書き足していくので、このメモは今後編集される可能性があります。
個人的に「入っていたらいいな」の辞書は『ランダムハウス英語辞典』『リーダーズ英和辞典』『リーダーズ・プラス』『ジーニアス英和大辞典』『ビジネス技術実用大辞典』『新編英和活用大辞典』『広辞苑』及びいずれかの英英辞典。でも、どうやらランダムハウスやビジネス技術を収めたハイエンド機種はなさそう。
ハードについてはまだよく知りませんが、理想は「複数辞書の横断検索」「タイピングできるキーボード」「コンテンツの拡張可能性」「カラー大型液晶」「タッチパネル」など。
メーカーへのリンクと共に、英語のハイエンドの機種とその収録辞書を発売日順に掲載します。価格はAmazon.co.jpやヨドバシ・ドット・コムでの実売価格です。表が大きくなるので、ブラウザを最大化してご覧になると見やすいです。


発売元機種名発売日売価【ジ】【リ】【+】【活】【OA】【CO】【OC】【百】【LA】【LL】【RT】【CC】【WB】【マ】【広】
SIISR-T670004/239580
Canonwordtank G5004/225800
CASIOXD-H910004/235800
SHARPPW-A880004/934800
SIISR-T710004/936800
ソニーEBR-S7MS04/1129800

  • 凡例:
    • 【ジ】 ジーニアス英和大辞典
    • 【リ】 リーダーズ英和辞典 (第2版)
    • 【+】 リーダーズ・プラス
    • 【活】 新編英和活用大辞典
    • 【OA】 オックスフォード現代英英辞典 (OALD 6th)
    • 【CO】 コンサイスオックスフォード英英辞典 (COD 10th)
    • 【OC】 オックスフォード連語辞典
    • 【百】 オックスフォード イギリス・アメリカ文化百科事典
    • 【LA】 ロングマン現代アメリカ英語辞典
    • 【LL】 ロングマン英語アクティベータ
    • 【RT】 ロングマン・ロジェ・シソーラス
    • 【CC】 コウビルド英英辞典 (3rd)
    • 【WB】 5-million-word Wordbank from The Bank of English
    • 【マ】 百科事典マイペディア電子辞書版
    • 【広】 広辞苑 (第五版)

上の表から察するに、『ジーニアス英和大』『リーダーズ+プラス』『英和活用』"OALD"『広辞苑』などは、ほぼどの辞書でもカバーしていることがわかります。つまり、その点は比較項目にならないですね(これらだけで十分ですけれど^^)。それらが入っていないとすれば、別の辞書メーカーの同位の辞書を搭載して、独自色を出している模様です。
標準価格が5万円を超えるものでも、実売価格はいずれ3万円台まで下がるものが多いようです。Canonは見劣りがする感じ。セイコー、CASIO、SHARPのシェアが高そうです。セイコーの製品から、新しく出た機種が前に出たものより必ずしも強力ではないということがわかりました。
"OALD"や『広辞苑』の改訂時期も気になるところ。

ここで、携帯型電子辞書がCD-ROM電子辞書に勝る点と劣る点を、メモしておきたいと思います。

  • 勝る点
    • 携帯しやすい(当然)、どんな姿勢でも使える 【重要】
    • すぐ起動、すぐ終了 【重要】
    • 電源長持ち
    • 搭載辞書を個別に集めるよりも、値段が安い
    • CD-ROMでは電子化されていない辞書が電子化されている
    • ペーパーバック等、紙の文書との往復作業に優れている 【重要】
    • ハードが電子辞書用に作られているため、操作性が高い(目的の画面にたどり着くまでの階層が浅い) 【重要】
    • 単語帳など、独自の機能
    • キーボード面積が小さくキーの数が少ないので、片手でタイピングしやすい 【重要】
    • 辞書規格について学習しなくてよい
  • 劣る点
    • ほしい辞書を過不足なく搭載できない 【重要】
    • ハードとソフトがバンドルされているため、辞書の改訂があるとラインナップを最新に保てない(データの使い捨て・二重購入) 【重要】
    • 検索ソフトがアップグレードされない
    • 情報の一覧性が低い
    • モノクロ液晶の場合、色の使い分けによる視認性が利用できない
    • デジタル上の編集に向かない(辞書とエディタの往復など、同一画面上の作業) 【重要】
    • 環境設定や検索設定のカスタマイズ性が低い 【重要】
    • 両手でタイピングしづらい
    • 第何版かを明記していないため、旧版が含まれる場合がある

長所・短所ともに、携帯型電子辞書の性質を規定するどれも決定的な要素になっているように思います。面白いなぁ。