前日のレッツスピーク

How many years of study did it take you to learn?
身につけるのに何年ほど勉強されたのですか?

"How many years of study"の"of study"みたいな使い方を、"How many [数量]"の用法で初めて(意識的に)見たと思う。何に費やす期間なのか、"of"以下で限定する形。この例文の場合、なくても意味は通りそう。"of"の後ろの"study"は名詞。
"take"に関して、ランダムハウスに次の4つの例文があった。

その問題を解くのに彼は10分かかった

  1. He took ten minutes to solve the problem.
  2. It took him ten minutes to solve the problem.
  3. It took ten minutes for him to solve the problem.
  4. The problem took him ten minutes to solve.

この言い換えのバラエティに驚くが、登場人物(名詞)は、"he"、"the problem"、"ten minutes"の3つ。
"took"が、"him"と"ten minutes"という2つの目的語を取るのが2番目と4番目の文。2番目と3番目の文は、"him"の位置を変えただけで、"the problem"は共に"took"の要素ではない。1番目と4番目の文は、非人称の"時間のit"を使わずに、それぞれ"he"と"the problem"を主語にしている。
"he/him"を[A]、"ten minutes"を[B]、"the problem"を[C]と表すと、次のように単純化できる。

  1. [A] took [B] to solve [C].
  2. It took [A] [B] to solve [C].
  3. It took [B] for [A] to solve [C].
  4. [C] took [A] [B] to solve.

一番上でピックアップしたテキストの例文は、このうち2番目の形だろう。2番目の形の[B]の位置に".. years"が本来入るが、"How"という疑問詞に引きずられて前方へジャンプしていると考えられる。"learn"の目的語が見当たらないのは、ここでは日本語学習が話題になっていることが前後から明らかなので、"learn"が自動詞的に使われているためだろうか。
さあ、発音してみましょう。